はじめて休職をする人へ ~制度と手順をかんたんに説明~

Work Style

こんにちは。Keyです。
コロナも落ち着かず、東京では3度目の緊急事態宣言が発令された今日このごろ、気持ちがあわただしくなっている方も多いのかと思います。コロナをきっかけに心療内科や精神科に通い始めた人が爆発的に増えたという報道も目にします。

そういう私も、仕事とリモートワークのストレスが大きく、年末あたりから少しずつ体調を崩してしまい、病院との相談のうえ休職をしたことがあります。


私の場合は幸いにも早期に休職の対応ができたので、症状は軽い方でした。1ヶ月ほどゆっくり休んだら復職できました。

とはいえ、はじめての休職。決断をするまでは会社を休んで大丈夫なのかや、休んでいる間は収入がどうなるのか手続きはどうすればいいのかなど、不安がたくさんありました。

しかも制度を調べても難しくて理解しきれずさらに焦りました。

会社を休まないといけないほどの状態なのに、自分で調べたりするなんて辛い、誰かわかりやすく教えてほしい、そんな気持ちでした。

そのため今回は、はじめて会社を休職しようとしている方の心労が減るように、

休職を検討している人が休職するまでの手順をめちゃめちゃ簡単に書いておきます!

メンタルが無理・・・ってなっているのに小難しい制度なんか調べられなくないですか???私は無理、調べられない、誰か助けてよって思っていました。

なので、この記事が、転職に悩むあなたのお守りにできれば幸いです。

1.なにはともあれまずは病院へ!診断書を書いてもらいましょう。

育児や介護ではなく、自分の病気や怪我が原因で休職を考えている人はまずは診断書を用意しましょう。
私の場合は、かかりつけの医師に休職を相談したところ、診断名をつけるなら「不安症・うつ状態」と診断をもらい、その内容で診断書を書いてもらいました。
はじめて精神科を受診する人は予約を取るのが大変かと思いますが、そこだけはめげないでください。

病院によっては日中しか予約ができなくて、「仕事が忙しいのに予約できない。もう私を助けてくれる場所なんてないのかもしれない」と泣いたこともありますが、他の病院はないか探してみたり、電話でどうしても営業時間ぎりぎりになる旨を相談をしてみたら意外と柔軟に対応してもらえました。

診断書を書いてもらうのにだいたい3000円くらいかかりました。(金額は病院によるかとは思います)
でも本当に休職をするなら診断書があると話がスムーズです。

2.なるはやで会社に相談を

診断書をもらって、休職の意思がかたまったら、なるべく早く職場に相談をしましょう。

休職を考えた時点で、あなたの身体は少し無理をしている状態だと思います。
なによりもご自愛いただきたいですし、休職をしないとならない状態の人が仕事に参加しようとしても、残念ながらうまくいきません…(私自身小さなミスや、ミスをしないようにさらに神経を使ってしまうなどうまくいきませんでした)
自分のため、会社のため、休職をするのは義務というくらいの気持ちで早めに相談しましょう。

ちなみに自分は上司と、下記のような話をしました。

  • どういう状態なのか(原因があれば原因も)
  • 医者からはなんと言われたのか
  • 業務にどんな支障がありそうか
  • いつから休みたいのか
  • 自分がいないことで困る業務に関しての言付け

私の場合は幸いにも、上司が本当に真摯に対応してくれて、即日休職を取らせていただきました。
いつから休めるのかに関しては会社によるかとは思いますが、手続きに時間がかかりそうであればなおのこと早めの相談をしましょう。

もしかしたら診断書をもらった段階で、「これでいつでも休めるチケットを手に入れた…」などと思って少し安心して、頑張れてしまいそうに感じるかもしれませんが、そんなことはありません。
休職をすすめる診断書は、身体がこのままでは頑張れないから渡されたチケットです。
休むことを頑張りましょう。

3.傷病手当の申請を

休職をするか決めるうえで、最も心配なのがお金周りのことだと思います。休んでいる期間に会社から給与が出るのか、お金はどうすればいいのかすごく悩んでいました。調べたのでまとめておきますね!

Q.休んでいる期間に会社から給与が出るのか
A.休職中に給与が出るかどうかは会社によると思います。私の会社は、休職中は「無給」でした。

Q.休職中の収入はどうすればいいのか?
A.給与が出ない場合、かわりに「傷病手当金」という手当が存在します。

傷病手当とは?

全国健康保険協会のサイトにわかりやすく書いてありますが、

1.業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること
2.仕事に就くことができないこと
3.連続する3日間を含み、4日以上仕事に就けなかったこと(土日も含めます!)

これらに当てはまれば、傷病手当金を申請することができます。

全国健康保険協会のサイト

休職の申請が通ったら気にせず休む

病院に行って、診断書ももらって、会社にも相談して、休職が認められた。
そのあとはもう休むだけです!!!!
とはいえ、はじめて会社を休職する場合、休むって難しくないですか?

朝起きると「あ、もう仕事始まるな」とか、昼間には「この時間はいつも○○してるな」とか。

休むって、寝てればいいのか起きてればいいのかわからないし、いつもは仕事をしている時間になにかしないと悪いような気までしてくる。最初の数日はそんな感じでした。

そこで、私が休むために実践したのが「目につくところに時計を置かない」ことです。
時計を見なければ何時かわからないから、こまめに仕事を気にしてしまうこともなくなりました。

休職中の人は、社会からまとまった時間をもらったと思うのはいかがでしょうか?
残り何日…と休職が終わるまでの毎日を数えてしまうよりも、何百時間の時間をプレゼントされたと考えてみてください。(しかも傷病手当金は会社からじゃなくて保険から出てるので、いわばあなたの権利です。)

まとめに

休職をするまでの手順いかがだったでしょうか?これを読んで、休職に悩んでいた人が、無理せず休職に踏み切れれば幸いです。

休職に悩んでいる人はまず仕組みを知っておくだけでも、心理的ハードルを下げて利用することができると思います。

お互いに心穏やかな時間を過ごしましょう。

仕事で、私のかわりをできる人は、いくらでもいます。
でも、私のかわりは、私しかいません。
誰かに迷惑をかけずに働きたいと思うなら、そのための準備として休みましょう。。